快眠ブログ
羽毛診断 仕立て替え(打ち直し・リフォーム)? 足し羽毛? 丸洗い?
先日、羽毛布団を見て欲しいとご予約の上、お布団を2枚持ってこられたお客様がいらっしゃいました。
数十年使用されているので、1枚は側が破れている状態でした。
まずは、羽毛布団の現状を診断します。
側の状態、中身の羽毛の質や量、へたり具合を中心に見せて頂きました。
①側の状態
羽毛布団の診断をするうえで、側の状態はとても重要です。
なぜなら、羽毛はアレルゲンだからです。
羽毛布団の側は、羽毛が出にくい様に処理をしてありますが、長年の使用で側が傷み縫い目だけでなく、側の所から羽毛がでてきてしまいます。
気づかない間に、ふわふわ空を舞い、体内に入っている場合があります。
個人差はあるのですが、ご来店頂いたお客様の中には咳や鼻水が出ている方もいらっしゃいます。ですので、側から羽毛が出ていないか、チェックします。
②羽毛の種類
羽毛布団の羽毛には、ダック(あひる)とグース(がちょう)があります。
一般的にグースの方が暖かく、高級といわれています。
(ダックよりも体が大きいので、ダウンボールが大きい)
またダックは雑食の為、臭いが気になる方がいらっしゃいます。
品質表示に記載してある場合もありますが、今回は記載されていませんでした。
③お布団の中身
羽毛には、ダウンとフェザーがあります。
ダウン・・・タンポポの綿毛のような軽くて暖かい羽毛
フェザー・・・赤い羽根募金のような芯のある羽毛
ダウン率が高ければ、高いほど軽くて暖かいです。
今回は、品質表示が見えなかったのですが、触ると芯が感じられました。
④へたり具合
長年使用されていたので、かなりへたりがありました。
保温力はかなり低下していると感じました。
(毛布と一緒に使っているとの事でした)
以上の事をお客様に説明させて頂きました。
ダウン率が低くても仕立て替えは可能ですが、布団が重くなる、保温力が低い、羽毛が生地から出やすい事が予想されます。
ですので、お客様には買い替えをご提案させて頂きました。
試し寝をして頂き、今回は西川のゴアテックスのお布団に買い替えてくださいました。
仕立て替えよりもお値段は張りますが、毎日、何時間も使うお布団だからこそ、着心地の良いものを選んでくださいました。
さわだふとんでは、このように羽毛診断を行っております。
まずは、毎日長時間使っているお布団の状態を知っていただきたいです。
何か気になる事等ありましたら、お気軽にご連絡くださいね!